4時間の透析を受けている患者様は、食事制限が求められることが多いです。しかし、実際のところ、透析患者さんは太った方が良いの?痩(や)せた方が良いの?
そんな疑問にお答えするため、まずは体型について簡単にお話させて頂きます。
今回は、BMI:Body mass index(ビーエムアイ)という指標についてご説明します。
まず、太っているか痩せているかをお話するとき、単純に体重の大きさだけでは議論できません。なぜなら同じ体重でも身長によって体型はだいぶ違ってくるからです。
身長140センチ、体重60㎏の人は太っていますし、同じ体重でも、身長190センチの人であれば、痩せています。
このため、太っているか痩せているかと考えるとき、身長と体重の両方を見る必要があります。そこで、BMIという指標が登場します。ご存じな方もいらっしゃるかもしれません。計算式は下の通りです。
BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
つまり、身長140センチ、体重60㎏の人のBMIは
60(kg) ÷ 1.4(m) ÷ 1.4(m)= 30.6
身長190センチ、体重60㎏の人のBMIは
60(kg) ÷ 1.9(m) ÷ 1.9(m)= 16.6
となります。皆様のBMIはいくつくらいでしょうか。ぜひご自身のBMIを確認してみてください。
上の計算式で求めるか、面倒な方には下に早見表を置いておきますので、使ってみて下さい。(画像をクリックすると拡大されます)
ちなみにBMIの計算式は世界共通ですが、肥満や痩せの判定基準は国ごとに異なります。人種が違えば、基準も異なったものを用意するべきですよね。
日本では、下の表にあるようにBMI18.5未満が痩せ型、BMI25以上が肥満とされます。(画像をクリックすると拡大されます)
このBMIは身長と体重だけで計算できてしまうので簡単ですが、とても重要な指標です。
では、問題です!
透析患者さんは太っている方が良いのでしょうか、それとも痩せている方が良いのでしょうか。
今回の記事ではBMIについて、簡単にご説明しました。
しかし本当にお伝えしたいことはBMIの計算方法ではなく、痩せることが良いのか、太ることが良いのか、という内容です。
また時間を作って情報発信を続けていきたいと思っておりますので、応援して頂けると嬉しいです。下にコメント欄もあります。ご意見、感想、批判、なんでも結構ですので、コメントいただけたらお返事させて頂きます。